ふろしき・ふくさ

 ふろしき・ふくさ〜和の世界〜

ふろしき・ふくさ〜和の世界のページ


ふろしき・ふくさという1枚の四角い布は、長い歴史の中で
私たちの生活の中に溶け込んできました。
贈る心を伝え、長い間培われてきた伝統の作法が、
心遣いを伝えてくれるのです。贈り物だけでなく、
インテリアなど個性的に使えるのも、ふろしきふくさの魅力です。
 
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ふろしきは、日本人の暮らしの身近な物の中で、和の伝統をずっと
引き継いでいる物です。奈良時代に「包む物」として始まったと言われます。

ふろしきの語源は、その昔戦国大名が、風呂場で身なりを整えるために
その布を下に敷いた物だから「風呂敷」といわれるようになったようです。

江戸時代には、江戸、大阪、京都などといった都市が形成され、
商業が発展していった中で、商人たちは、自分達が売る商品を、
ふろしきに詰め込み、売り歩いたといいます。

形に関係なく運ぶことができるので、重宝され、屋号や商標を染め抜いた、
ふろしきは、商人たちにとって、シンボルともいえました。

又、江戸時代は、火事が多く、奉公人などは、火災に備えて、
五幅ふろしき(約170cm)の上に夜具を敷いて眠り、
火事などの時には、布団、衣類などの所持品を投げ込んで
布団ごとふろしきで包んで非難したそうです。

    現在では、国会議員秘書の方やお役人、弁護士、裁判官の方など法律の事務を
取り扱う人たちの中で、資料を包む道具としてふろしきを使う人も多いようです。

小学生の子供達が、通学時に使っているランドセルも、昭和の時代、
戦前までは都会型の商品とされ、地方では教科書やノートをふろしきに包んで通学し、
その時代は、ふろしきが通学カバンでした。

今の時代、環境を考えて、買い物袋の再利用などリサイクルが
見直されてきていますが、使い捨て商品や便利な物はあふれていて、
包装のむだが減ってきているようには思えません。

   そういう面でも、くりかえし使えるふろしきは、古い歴史の中で日本の暮らしの中に
   定着して、ずっと 愛されてきていて最近では見直されてきています。


   ふろしきのデザインや文様によって送る人の気持ちを表現することもでき、
その人の心づかいが見えます。かさばらないため、
何枚重複しても邪魔にならないし、包むだけではなく、
インテリアにも個性的な使い方をすることができます。


   贈る人の気持ちを包むという事ではもうひとつふくさがあります。
現代では、儀礼的な贈答のときに欠かせないふくさは、
もともと貴重品がおさめられた箱の上に、ちりよけとしてかけられていました。
それが贈答の際に、道中のちりよけとして使われるようになりました。

気軽に使える小風呂敷(手ふくさ)は、
幅約50cmの小さな布で、金封包みにしても重宝します。
今では、綿の小風呂敷などは、お弁当包みやテーブルセンターなど
これ1枚で巾着が作れたり、さまざまに利用されています。

ふくさと切手盆(祝儀盆=金封紙やご祝儀を贈るときに使う)を組み合わせた
金封ふくさは簡略ですが、慶弔時に使えます。

   ふくさは、お祝いやお悔やみの気持ちやお礼のしるしとしての
気持ちを伝える文化として日本の生活に生かされています。

   祝儀袋と不祝儀袋によって包み方が違うので注意しなければなりませんが、
ふくさを使うときの礼法を知ると、丁寧に「礼」を尽くせ、自分自身も磨いていけます。

ふろしき・ふくさは、包むという文化として、生活の知恵と工夫があり、
職人の伝統工芸の美しさや、巧の技であるふろしき・ふくさが、
そのものを覆うという事で、物をむき出しにして見せず、
そのものの価値を高め、心を伝え、人への思いを表すことのできる、
いつまでも語り継ぎたい包み文化です。



     ふろしき(ちりめん)




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